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2010-10-24 00:00
中国がAPEC総会欠席なら、むしろ日本外交の勝利
山田 光彦
元総合商社役員
ノーベル平和賞授与後の中国政府のノルウェーへの外交攻勢は、中国の異常さを世界中に知らしめる結果となっっている。中国にとっては、ソフトパワーの敗北である。一方、南シナ海と東シナ海における中国の領土拡張、覇権主義は、世界の一部の人々にしか知られていないのが実情である。ましてや尖閣諸島沖での中国漁民の不法操業や中国漁船の日本海保艦艇への体当たり、そして中国人船長逮捕以降の日中間の対立の図式などは、"same old story"としてしか、世界では認識されていない。一連の中国のならず者国家らしさは全く知られていない。
北京追従同調主義者の仙石官房長官は論外としても、菅首相の無節操事勿れ主義と前原外相の口先外交では、日本の国益擁護、国土保全を図れない。反日デモで被害を蒙ったイトーヨーカ堂成都店は、長年の地域社会貢献と現地人経営関与の面で成都人民政府から外資として例外的な「労働模範」の称号という栄誉をうけている。又、四川省での大地震の際の日本救出部隊の活躍は、現地の人々に感謝、賞賛された。
このような背景の中で暴力デモが反日として行われた事実に対して、総理は非難声明を出し、外相は駐日中国大使を呼び出して抗議すべきであった。体当たり漁船と船長の行動を撮影したビデオを内外に公開して、その後の中国政府の対応を知らしめることこそ、日本にとってソフトパワー発揮の第一歩である。
中国がその結果APEC横浜総会を欠席、あるいは途中退席するのであれば、その異常さが更に浮き彫りにされるゆえに、日本外交の勝利といえる。冷静になれない国内権力闘争を抱える北京政権トップとの首脳会談は、開催されなくても、これまた外交儀礼を無視する中国の異常さが浮き彫りにされる。会議の成功と首脳「面談」という体裁に拘って中国首脳に追従笑いする菅総理の拝跪姿勢だけは、御免蒙りたい。
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