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2009-05-20 00:00
(連載)二大同業者組合にすぎない日本の二大政党(2)
藤井 厳喜
・ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
つまり私の立場からすれば、ある政策分野では自民党を支持するが、他の政策分野では民主党を支持するといった立場になってしまう。恐らくそう感じている国民は多くいるはずである。そういった政策上の捩れ現象を放置したまま、「政策本位の政治を取り戻せ」と言ってみても、まことに空しいのではないだろうか?
過去数年来、頻繁に指摘されてきた事ではあるが、二大政党間の政策の捩れ現象が解消されなければ、「選挙において国民は何を選択したか?」という結論が、ハッキリしない事になってしまう。例えば、次の選挙で民主党が与党となったとして、「選挙民は民主党の政策の何を支持し、何を支持していないのか?」はハッキリしないままであろう。
自民党=保守、民主党=革新という事で、ハッキリあらゆる政策分野で色分けが出来るならば、国民の選択の意志はハッキリするし、選挙の結果勝利した党がどのような権限を国民から委譲されているかが、政策分野ごとに明白になるはずだ。
民主党の中に自民党より保守的な人がいたり、自民党の中に民主党より進歩的な人がいたりする状態では、とても二大政党制とはいえない。私は、自民党と民主党というのは謂わば、国会議員の2つの「同業者組合」のようなものであって、政党ではないと思っている。政治家はどちらかに所属しなければ、営業が出来ないので、どちらかに所属しているだけである。「二大政党制」にあらずして、「二大同業者組合制」にすぎない。(おわり)
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