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2006-04-30 00:00
米国の対印原子力協力を懸念する
竹本有美
会社員
伊藤憲一氏の「米国の核論理の転換を示す対印接近」を興味深く拝読させていただきました。伊藤氏は、世界的に核拡散が避けられなくなってきている趨勢を指摘し、その関連で米印接近の意味を説明されただけで、この米国の政策転換を支持するとも、反対するとも述べておられませんが、私は、アメリカがインドの核兵器保有を承認し、さらにその原子力平和利用に協力する約束をしたことについては、懸念を抱かざるを得ません。
インドは経済市場としての魅力もあり、核不拡散の前科もなく、アメリカにとっては「グッド・ボーイ」なのかもしれません。しかし、インドは核不拡散(NPT)条約非加盟国であり、他国に対してその核兵器を使用する可能性も明言しています。カシミール問題が未解決の現状で、アメリカがインドとだけ協力し、パキスタンを差別することは、結果としてこの地域に軍事的緊張をもたらすのではないでしょうか。
日本は、アメリカに対して、このようなアメリカの政策が核拡散の是認につながる恐れのあることを助言すべきだと思います。これでは、イランや北朝鮮に対して核兵器保有を断念するよう求めるアメリカの立場も説得力を失うのではないでしょうか。
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