ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2006-05-04 00:00
憲法9条は対アジア外交に必要だ
川端明子
政党職員
5月2日付けの投稿のなかで野口良弘氏が「建前上は日本と米国は対等な同盟国だが、実態は日本は米国の属国で、自衛隊は米軍配下の傭兵隊ではないのか」「米国に守ってもらわなければ国土も保全できず、その核の傘に頼らねば近隣核保有国の恐喝にも対抗できないという、これまでの日本の根本的な国家戦略に問題があったのではないか」「米国によって仕組まれた憲法9条の呪文からわが身を解放することが、まず日本人の取り組まなければならない最初の仕事である。憲法改正によって、日米同盟を超えた新思考を手に入れよう」と提唱しておられる。
「米国の属国」に等しい日本の現状が情けないことは同感であり、日本の外交に「新思考」が必要なことも認めるが、私は、米国追従ではない日本の戦略の独自性を打ち出していくためには、むしろ憲法9条の堅持こそが重要だと訴えたい。日米同盟から離れるからと言って、憲法を改正し、日本独自の防衛政策を追求する必要はない。むしろ逆に「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と宣言している憲法の精神を取り戻し、非武装中立の原点に帰ることこそが、日本の「新思考」を可能にしてくれると思う。
アジア諸国も、日本に憲法9条があるからこそ、今の日本は戦前の日本とは違うのだと信じてくれている。米国が守ってくれなくなれば、自前の防衛力を整備しなければならない、と考えるのではなく、逆に日米同盟の解消によって近隣アジア諸国との良好な関係がもたらされるのだから、日米同盟なしの日本の外交的選択肢はむしろ増えるのだと考えたい。日本が、引き続き経済協力や 技術協力を通じてアジア諸国の発展に貢献すべきことは、言うまでもない。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
公益財団法人
日本国際フォーラム