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2009-09-24 00:00
(連載)民主党よ、国の約束は政党の約束に優越する(1)
藤井 厳喜
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
民主党は、国の内外への約束を破りつつある。外においては、アメリカとの沖縄の基地交渉の約束を破りつつあり、国内においては、八ツ場(やんば)ダムの約束を破りつつある。民主党政権により、日本政府への信頼は、急速に失われつつある。民主党がカン違いしているのは、国家として約束した事と、政党として約束した事の差異を見極められない事である。アメリカに対しては、沖縄の米軍基地の移転を国家として約束したのである。国内においては、八ツ場ダムの建設を、国家として約束したのである。
これらの約束は、政府を支える与党が変わっても、守り抜かなければいけない約束である。民主党政権が出来るのは、今後、政府が行なう約束について、責任を持つ事である。国家が過去において行なった約束、コミットメントを変更する事は、許されない。江戸末期に徳川幕府が欧米列強と不平等条約を締結した。これらの条約は明らかに不平等なものであったが、明治維新によって成立した新政府はこれらの約束を守り続けた。何故なら、これらの国際条約は、不平等な条件下で締結された不平等条約ではあるが、日本国が国家として締結した条約だったからである。
つまり、日本国内における政治体制の変革にも関わらず、明治政府は徳川幕府の締結した条約を破棄する事なく、遵守したのである。しばしば革命によって、成立した政権は、前政権の約束を反故にして顧みる事がない。しかし、こういった条約破棄の行為は、一見もっともなものでありながら、条約を締結した外国から見れば、裏切り行為以外の何物でもない。例えどんな約束をしても、政治体制、政権が代われば反故にされるというのであれば、あらゆる国際的条約の信用性は著しく失われる。(つづく)
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