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2009-10-10 00:00
(連載)鳩山「友愛外交」の本質はなにか?(3)
藤井 厳喜
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
敵を利する外交を「友愛外交」とでも云うのであろうか?更に付け加えるならば、鳩山一郎は日本の大手水産会社から大量の政治資金を受け取っていた。つまり、北方領土交渉を棚上げしても、北方領土における漁業権だけ確保すればよい、という水産会社からの要求を、鳩山は受入れ、ソ連との安易な妥協に走ったのである。
水産会社の政治資金に買収された鳩山が国益を売り渡す外交をした、と批難してもあながち過言ではないであろう。吉田茂の対米重視の硬派の外交に対して、鳩山一郎は国内の反米左翼的勢力の要求も一部受け入れるという形で、自らの立場を差別化し、ソ連との安易な外交交渉に走った。安易な大衆人気を得ようとする彼の浅はかさが、領土問題という重大問題で、日本に大打撃を与えたのである。
当時の「鳩山ブーム」の内実とは、このように誠にお寒いものであった。マスコミで人気の無かった吉田茂に対して、鳩山は日本のマスコミに大いに歓迎され、担がれた政治家でもあったのである。当時の「鳩山ブーム」という言葉がこれをよく表している。私が、言いたいのはこれが現在にもオーバーラップして来るという事である。
小泉首相の過度に親米的な外交に反発する形で、対米自立を訴える鳩山由紀夫首相と岡田克也外相の外交は、日本の真の自立を目指さずして、対シナ従属外交に走ろうとしている。現在の日本で、対米自立以上に重要なのが、対シナ自立である。今日の日本の安全を脅かしている最大の外国は、アメリカではなくシナ帝国主義である。この明々白々の単純な事実に目を背け、対米自立、もしくは対米対等化のスローガンの下に日本をシナの属国化しようとしているのが鳩山・岡田外交なのである。鳩山首相の「東アジア共同体」への賛同は、祖父・鳩山一郎の対ソ国交正常化を何百倍も上回る売国奴外交に他ならない。(おわり)
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