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2006-05-22 00:00
対中国、中東、ロシア政策について異論あり
結城康宏
大学院生
第27政策提言を興味深く読ませていただきました。たしかに石油がもはや「市況商品」ではなく、「戦略商品」に転化しつつあることは事実であり、日本は一日も早く総合的なエネルギー戦略を構築しなければなりません。この点は同感なのですが、つぎの3点については、違和感があります。
1.提言5ですが、「中国が国際エネルギー市場の不安定要因とならないよう地域協力を進めるべきである」と言いながら、現在の日本外交が韓国とともに中国を敵に回していることの是非にふれていません。エネルギー戦略を重視するならば、靖国問題で中国を敵に回すのは矛盾していませんか。その点をもっと強く政府に提言してもよかったと思います。
2.提言6ですが、「中東産油国に対して、民間のビジネス支援体制強化が必要である」とのことですが、アラブ諸国の非民主的的国家体制はどう考えておられるのでしょうか。中東諸国のほとんどが王族の独裁国家であり、選挙すら存在しません。そういう国に対して石油欲しさだけから「支援体制を強化」してよいものでしょうか。
3.最後に、提言6の「長期的ビジョンに立脚した対ロシア戦略を構築すべきである」との点ですが、言うまでもなく日露間にはいまだに平和条約が締結されておらず、北方領土はロシアによって不法占領されたままです。この問題にふれずに「長期的ビジョンに立脚した対ロシア戦略」というのはあり得るのでしょうか。私は疑問に思います。
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