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2009-12-10 00:00
鳩山外交は、KYな外交
河東哲夫
自由業
普天間の問題では、鳩山総理が「オバマ大統領との間は大丈夫だ。『僕を信じてくれ』と言ったら、オバマ大統領が『うん、信ずる』と言ったから」というので、そうかと思っていたけれど、この2,3日の展開を見ていると、そうではなかったのだ。何か大変な誤解が生じたようで、オバマ大統領はだまされたと思ってしまったようだ。
希望的観測が、いやもしかすると、「対米対等」どころか「米への甘え」が、そのような誤解を生じさせてしまったのかも。こうして対米関係がぼろぼろになっている一方で、鳩山総理はゴルバチョフ元大統領とか、格下の元在京ロシア大使とかと会っている。アメリカがだめならロシアがある、というわけではないでしょうね。
対米関係が揺らいでいる中で、ロシアに島を返させようとしてもまったく無理で、こんな時に対露関係で得点をあげようとしても失点、それも大事な参院選直前の失点にしかならないと思うのだが。メドベジェフ大統領は今、日本との領土問題解決を進めることができる状況にはない。日本が領土問題を棚上げにしても、今のロシアから得られるものはない。日本にとって得るものはなく、失うばかりだ。
このままいったら、鳩山外交は、戦前の日独防共協定みたいな、KYな(空気の読めない)外交になる。
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