ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2006-05-27 00:00
寸土を守ろうとしない国は、やがて全土を失う
星野 裕
高校教員
5月24日の小椋智子氏の投稿記事「竹島というちっぽけな島にこだわってはいけない」には、正直言って唖然とした。言わんとすることは、要するに「韓国と衝突すること自体が悪であり、日韓友好という大きな利益を守り、協調路線を維持していれば、韓国もいつの日か、その対日態度を変えてくれるでしょう。それまで待てばよいのです」ということのようだが、あまりにも現実政治(レアル・ポリティーク)の感覚を欠いていると思う。<br /> <br /> 「寸土を守ろうとしない国は、やがて全土を失う」という格言があります。小椋氏にお聞きしたいのは、「日本が竹島を放棄して守ろうとしないのを見て、韓国が今度は対馬を、さらには隠岐諸島を韓国領土だといって、ある日実力を行使してきたら、日本はどうすべきなのか」ということです。<br /> <br /> 貴女の論理は「韓国と衝突すれば、国際法上こちらが正しいと主張しても意味はなく、韓国国民の日本への悪感情がいっそうつのれば、それこそが日本外交にとって大きな損失となる」という論理ですから、「対馬、隠岐諸島などというちっぽけな島にこだわって、日韓友好という大きな利益を失うことがあってはならない」という結論になるのではないですか。<br /> <br /> それなら、つぎに韓国が島根県に上陸してきたときはどうするのですか。このときだけ「衝突しても、抵抗せよ」というのでは論理が一貫しませんね。要するに、国土防衛というのは、主権とか独立にかかわる問題なのであって、係争領土の面積の大小にかかわる問題ではないのです。日本のいわゆる「平和主義者たち」が平和至上主義者に堕してしまい、問題の全体像を見ることができなくなっている一例だと思います。
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
公益財団法人
日本国際フォーラム