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2010-02-21 00:00
国債は利子つきで返ってくる税金だと思えば
河東 哲夫
研究員
みんな「国債は子孫に借金を残すことになる」とか言って、「バイキンマンのように汚らわしい」と言っているが、本当にそうなのか?
国債は数年で返金されるではないか。みんな増税が嫌だから、政府は歳入が不足する。そこで政府は、国民が溜めこんだ金を銀行を通じて利子つきで数年借りて運用し、また返済する。
そこで景気が良くなって税収が増えれば、これは国民が政府の事業に融資をしたようなことになる。つまり政府の民営化のようなものであり、「税金に代わるものとしての国債」ということだ。
ギリシャなどで問題になっている債務問題と違って、日本の場合は国内だけで資金がぐるぐる回る。まだ回せるのでないか? 早すぎる増税論は景気を冷やす。あまり締めることばかり考えると、ジリ貧になる。緩め過ぎればインフレになるが、みんな貧乏神になったみたいに、財政バランスのことばかり心配し過ぎていないか? 日本の経済は、国債なしには回らないだろう。野放図な国債発行には反対だが。
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