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2010-02-27 00:00
日本外交は2つの地域を重点志向せよ
宮崎 厚
ベンチャー企業顧問
「日米同盟が日本外交の基本である」とか、「中国、アジアを重視しなければならない」とか、「米国が日本の頭越しに中国と親密になったら、日本はどうするか」などという議論には、私は興味がありません。日本が現在までそれなりの友好関係が出来ている国はさておき、今後のグローバル経済化や世界経済と地球上の全人類の平和的発展を考えると、私は、日本の外交政策の優先度を高めるべき地域として2つを掲げたいと思います。
一つは、モンゴル、カザフスタン、ウズベキスタン、グルジア、ウクライナ、ベラルーシ、リトアニア、ラトビア、エストニアといった旧ソ連圏の各国です。彼らのユーロ圏やNATOへの接近とそれにいらつくロシアとの関係は、見ちゃ居られません。日本が出て行って、もっと彼らの経済発展に貢献できれば、彼らとの友好関係も築け、軍事覇権主義でない日本に関して中国やロシアに文句を言わせないやり方は取れるのではないだろうか。
二つ目に揚げるのは、パレスチナ地域への経済協力です。戦後の国際紛争や現在のイラン問題、かつてのイラク戦争等は、よく考えれば全てイスラエル問題に原因があります。現在パレスチナ地区とイスラエルとの間には甚だしい経済格差があり、これでは本当の和平など出来そうもありません。だからパレスチナの経済発展を支援する事が、中東地区のみならず、イスラム圏全体と米国の問題解決にも役立つはずです。現在のイスラエルに日本が何か言っても、ユダヤ人がすぐに受け入れるとは思えません。しかし中東に真の共存や和平ができれば、ユダヤ人も日本に感謝するだろう。
以上の2つは、ロシアと日本の関係にも影響し、北方領土返還交渉にも役立ち、ユダヤ人の影響で米国経済のジャパンバッシングの風潮や、金融資本主義の日本たたきも防げるかもしれない。近代歴史上の地政学的見方からしても、中央アジアからバルト3国へかけての問題とパレスチナ等の中東問題は、これからのグローバル化した世界の平和外交、経済外交、資源外交などの鍵を握る問題です。あらゆる面で、日本が世界をリードしてゆくには、ユーラシア大陸から信頼される日本にまずなりましょう。民族的にも日本に近い国々もあります。何しろ日本は、それらの地域と歴史上一度も戦争をしたことがないのだから、相手側各国から信頼を得る上で大変な強みを持っています。
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