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2010-03-03 00:00
(連載)オバマ大統領とカーター大統領の類似性(1)
河村 洋
親米NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
昨年の大統領就任からというもの、保守派の市民団体はオバマ氏をカーターⅡと揶揄し続けている。しかし今回は『フォーリン・ポリシー』誌のような権威のある専門誌までがオバマ氏とカーター氏の類似性を語り、何と同誌1・2月号の表紙の写真にまでなった。このカバー記事は、外交問題評議会でヘンリー・キッシンジャー記念フェローのウォルター・ラッセル・ミード氏が、“The Carter Syndrome”という題で投稿している。
1月のオバマ大統領就任1周年を機に、アメリカのメディアとシンクタンクはオバマ政権の実績について賛否を交えた議論をしている。アメリカ国内の保守派は、早い時期からオバマ氏に対する批判を続けている。グラスルーツの保守派はティー・パーティー運動を展開し、国家管理の健康保険制度に反対の声を挙げている。国家安全保障に関しては、ディック・チェイニー前副大統領がジョセフ・バイデン現副大統領との討論で、オバマ氏の対テロ措置が弱すぎると批判した(2月15日付け『ワシントン・ポスト』紙記事“Cheney criticizes Obama on national security policy, and Biden fires back”)。
国内支持率の急落にもかかわらず、国外でのオバマ大統領の人気は非常に高い。かなり多くの国際市民達は、オバマ氏がただアメリカ史上初の黒人大統領だというだけで感極まって礼賛している(おやおや、大統領をアファーマティブ・アクションで選ぼうとでも?)。しかし、プリンストン大学の学内学生紙に載った記事のなかで、クリスティナ・レンフォという学生は「大統領は自分の人気の維持を究極の目的とすることはやめて、果断な決断を下すべきである。それで国際社会の中に失望する者が出るとしても」と述べている。
ミード氏は、『フォーリン・ポリシー』誌への寄稿で、アメリカ歴代大統領の外交を(1)ハミルトン型(共和党穏健派、強い政府と強い軍、リアリスト)、(2)ウィルソン型(中道派、強い政府と強い軍、民主主義と人権の普及)、(3)ジェファソン型(民主党左派、孤立主義、小さな軍事力)、(4)
ジャクソン型(共和党右派、グラスルーツ保守派)の4つのパターンに分類している。(つづく)
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