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2010-04-12 00:00
日本外交について、60歳の年寄が考えること
宮崎 厚
ベンチャー企業顧問
米ロ両国の核軍縮調印に関して、米国オバマ大統領の「核なき世界」を目指す第一歩であるとして評価する声は大きいが、日本としてここはロシアのメドベージェフを評価してもよいのではないか。ロシアに北方領土返還を求める日本としては、ここはオバマよりもメドベージェフを持ち上げるのが筋ではないか。日本にとっては、米国からの攻撃の脅威よりも、平和条約の無いロシアのほうが脅威と言ってもおかしくない。そのロシアが一応核軍縮の姿勢をみせた事は大いに持ち上げた方が良いのではないか。マスコミやジャーナリストの皆さん、対外的には米ロどちらでもフェアに扱って下さい。又続いて行われる世界核軍縮会議にイスラエルが欠席するとは何事か。発表はしていないが核保有国である既成事実がありながら欠席するのは、卑怯なイメージを世界に与えている。こんなのも日本が会議に引っ張りだす努力をしても良いのでは。
キルギスで騒動が起こり、反政府派が政権をとったようだが、この件に関して日本はいち早く政府承認するのかどうか、鳩山政権や外務省の見解を聞きたい。将来的に、旧ソ連圏から独立したユーラシア大陸一帯は、日本外交にとってとても重要な地域のはずである。キルギスのこれまでの実情を良く分析し、新たな政権を承認するにしてもしないにしても、日本はキルギス国民の将来にとって良いと思える判断をして、素早くその意思を表明すべきだ。ロシアは既に承認してしまった。日本はどこかの国に追随するのか?自らの判断を述べるべきではないのか?この事件詳しい状況は、テレビや新聞からでは良く分かりません。タイのデモよりもこっちの方が深刻なニュースかもしれません。
日本は、世界の隅々から情報を集め、正しい事実認識に基づいて、フェアで素早い反応を世界に発信して行きたいものです。ジャーナリストの皆さん頑張れ。日本の外交官の皆さん頑張れ。若者たちよ、もっと世界に目を向けて、我々エコノミックアニマルと言われて視野の狭かった団塊の世代を乗り越え、インテリジェンスで世界をリードする日本を作って欲しい。日本の中で格差がどうのこうの、国民目線の政府が良いか悪いか、など言っていないで、皆で世界を目指してドンドンやろう。「民間に任せたら、ろくなことはない」という官僚主義はやめて、「Trusut me」ではなく「In the People We Trust」と言う政治家が出てきてほしい。
社会の自浄能力や学習効果を信じて、社会の害は法律や規制ではなく、自然淘汰によって、世の中から抹殺しましょう。世界の変化に対する対応力は、自由主義と民主主義から生まれるのであって、政府主導ではかつての共産主義・社会主義のように、常に時代に後れるリスクや政策ミスの確度が高いのです。日本を、世界にオープンで、世界の情勢に詳しく、世界に目配りできる国にしましょう。「追いつき、追い越せ」の時代から、平和と文化生活の実現を標榜するリーディング・カントリーを目指す国に向かいましょう。現役世代の皆さん、我々にもっと世界の事実や実態を知る機会を与えて欲しい。そして、日本外交をどう進めたら効果的か、外交官の方々やジャーナリストの方々を元気付ける檄文をもっと寄せてください。私のような60才の年寄りが考えるのでは限界があって、具体的な力になりません。
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