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2010-04-30 00:00
鳩山総理はなぜ上海万博開会式に出席しなかったのか
宮崎 厚
ベンチャー企業顧問
今日のニュースを見ていて感じました。中国政府があんなに力を入れている上海万博の開会式に、鳩山総理はどうして参加しないのだろうかと。米国一辺倒ではなく、アジア重視、中国重視だと言っていたのは、どうなったのだろうか?私のようにビジネスの世界に長く身をおいていた者としては、この上海万博の成功を祈って、参加してあげるべきだと思います。20カ国もの国の元首が集まるのですから、ぜひ参加して、中国国民と共にその開催を祝ってあげ、成功を願ってあげるのが、外交辞令ではないかと考えます。そうすれば北朝鮮を含めた各国首脳と談笑する機会もあるかもしれません。
普天間問題で忙しいのは分かりますが、米国に対してもそうですが、相手国に自分又は自国の主張を訴えれば「それで、全てよし」とするのは間違いです。国民に対する体面としてはそれもあるかもしれませんが、本当に相手を動かそうとしたら、損得利害にかかわりの無いところでは、十分に相手を尊重しなければなりません。外交は相手のあることです。世界をリードするには、世界の情勢分析を詳細に行い、「日本に従えば、間違いない」と、世界に認知させる事が最も肝心です。
世界の核廃棄の問題も同じです。岡田外相のようにいきなり自説を訴えても、誰も聞かないでしょう。外交問題に自己満足はいりません。一か八かも失格です。言い張っことに自己納得しても、意味がありません。他国がどう考えるかが大切です。世界を知り尽くし、論理的にも完全に詰めた上で、相手の意図を生かして、問題ないところは十分尊重しなければなりません。他国の名誉を最大限保ち、「日本に従えば、得策だ」と納得させなければなりません。他に方法が無いとなれば、他国も初めて日本のリーダーシップを認めることでしょう。
普天間問題などは、米国も冷ややかに静観している状況であり、国内問題に過ぎません。ここは余裕綽々と中国を訪ね、胡錦涛氏に日本国民を代表して、万博の成功を祈り、祝意を伝えてほしいものです。結構意味があるかもしれません。そのような中国訪問の費用くらいは、国費でもいいと思います。小沢さんが600人もつれて中国を訪問した費用に比べれば、安いものです。
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