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2010-08-05 00:00
小・鳩「薩長同盟」による反菅の動き急
杉浦 正章
政治評論家
反小沢7奉行に対抗して、民主党内に小沢寄りの「7人の侍」ができ、首相・菅直人に対抗馬を立てることで一致したが、更なる反菅候補を模索する流れも生じている。元幹事長・小沢一郎は前首相・鳩山由紀夫の軽井沢研修会に出席する方向だという。どうも小沢は代表選挙を複数の候補による乱戦に持ち込みたい様子だ。狙いは、菅を1回目の投票で過半数に達しさせずに、決選投票に持ち込み、逆転勝利を狙っているようだ。
菅、小沢両陣営の、「票固め」作戦を分析すると、菅は閣僚などの支持表明が多いものの上滑り気味にみえる。親菅のはずの「リベラルの会」が8月4日、菅支持でまとめられなかったことが象徴している。菅はマスコミなどの「ころころ首相を変えるな」論に安住しているのかもしれない。脇が甘いのだ。それに比べると、小沢サイドはサポーター確保でノルマを課するなど、具体的だ。4日の前参院幹事長・高嶋良充を囲む会で中堅が集まり、「7人の侍」と命名された。会合では「この中から2人くらい擁立してはどうか」という発言があったという。また小沢側近の高嶋は「代表選に勝利するには『薩長同盟』をつくることだ」と述べたという。言うまでもなく小沢・鳩山枢軸の復活である。両者合わせれば、200人に達する数を確保出来る。
こうした中で共同通信によると、今月19日に長野県軽井沢町で開かれる鳩山グループの研修会に、小沢が側近議員らとともに参加する方向で調整を進めているという。鳩山の招待に対し、小沢は本人を含め約20人規模の参加を検討しているという。まさに軽井沢で薩長同盟が成立しうる情勢だ。鳩山は、4日も「大事なことは団結力を示すことだ。国益を考えると、首相がころころと代わってしまうのは望ましくない」と“ころころ論”を展開したが、この人物の発言は信用出来ない。再選支持を表明する一方で、複数候補が立候補するのが望ましいとの立場であり、いつでも変わりうる。
小沢は、やはり党員・サポーターが参加した2002年の代表選挙で、菅も鳩山も過半数に達せず、代表選規定に基づき決選投票が行われ、鳩山が勝ったことを念頭に置いている気配が濃厚だ。2、3位連合は、自民党の1956年臨時党大会で鳩山一郎総裁の後継をめぐり、石橋湛山(通産相)と石井光次郎(総務会長)の2、3位連合が1位の岸信介(幹事長)・を破って、石橋内閣を成立させた例が有名だ。過半数に達しなければ、1位にでも、2位にでも、他の候補が上位者になだれ込めば勝負が決まる。小沢はそこまで考えているに違いない。だから複数候補による乱戦を目指しているのだ。そのカギを握るのが「薩長同盟」であるのは言うまでもない。
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