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2006-06-24 00:00
国家による戦没者追悼に反対する
森直子
大学院生
第28政策提言「変容するアジアの中での対中関係」において「非宗教的追悼施設あるいは平和公園の建設を検討せよ」との提言がなされていますが、私は、以下の理由でこの提言に賛成できません。
私は、そもそも国家による戦没者の追悼そのものに反対します。ですから、靖国神社による追悼にも、「非宗教的追悼施設あるいは平和公園」による追悼にも、どちらにも反対です。なぜなら国家による戦没者追悼とは、戦没者や戦争の賛美になるからです。追悼行為は私的に、各人の思想に基づいて行なわれれば、それで十分です。国家による統制、管理の論理が、個人の精神や内面の領域にまで拡大することになりかねません。
また小泉外交を振り返ると、新しい追悼施設は将来の戦争の戦没者まで想定したものであるとさえ思えます。国家による追悼施設の構想は、どのような形態をとろうとも国家儀礼の装置であることに変わりはなく、靖国神社となんら変わるものではありません。自衛隊の海外派遣などにより新たな戦死者が想定されるいま、「国のための死」を求める国家のありようを私たちは根底から問わねばなりません。
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