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2010-09-25 00:00
中国の長期戦略を見抜け
松井 啓
無職(初代駐カザフスタン大使)
9月24日付けの本欄への私の投稿「中国漁船衝突事件は、中国側の『やらせ』である」について、同日付けの本欄に吉田重信氏より「一言異論を述べたい」として、「中国当局が指示したとの立証がないのにもかかわらず、衝突事件は『やらせ』であると断定するのは、時期尚早である」(先方がそれを認めるはずはありませんが)とのご指摘がありました。その点はその通りです。
しかし、私の主張のポイントは「中国の領海拡大の長期戦略を見逃してはならず、そのため日本は、(1)事件の起こった場所は日本の領海であることを国際社会で鮮明にする、(2)日米同盟を強化する、(3)危機感を共有する周辺アジア諸国等と協働していく、の3点を機動的に展開していくべきである」ということです。
この観点からは、日本が検察の次元で「外交的配慮をして」船長を釈放してしまったことは、大変異常で、残念なことだと思っています。
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