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2010-11-27 00:00
吉田重信氏の筋違いな「擁護」論に物申す!
彦坂 慶
フリーライター
11月21日付け本欄で吉田重信氏は、仙石官房長官の「自衛隊は『暴力装置』である」との発言について、これを擁護し、「自衛隊は『暴力装置』そのものであり、仙石長官の発言は、極めて妥当であり、常識的であると考える。『暴力装置』という表現は、もともとマルキストの用語ではあるが、今や欧米の学会では日常的に使用される『学術用語』として定着している」からだと、その理由を述べている。この仙石発言「擁護」論は筋違いだと思うので、以下にその理由を述べる。
まず、この件に関しては、本人が即座に撤回、陳謝している。また、大学の講義で使用されるからと言って、それがそのまま国会での発言として適切かどうかは、明らかに別物である。学術的講義の場等で耳にした言葉をそのままTPOも弁えず使用する事が、問題なのである。同様に不適切な発言として「女性は産む機械」発言がある。結論を言えば簡単な話ではある。思い遣りの無い発言が非難されるべくして、非難されているだけの問題である。
次に自衛官の言論を規制する事を「是」としている点についても、異を唱えたい。業務上武装する事があるからというだけで、言論の規制をするべきなのだろうか。もちろん、自衛官がクーデターを奨励するような発言を公の場でするのであれば、それは十分に咎められて然るべきことではある。しかし、今回の発言はどうであったのか。前提にある彼らが持つ国家、国民への想いを蔑ろにするこのような論調は、果たして民主国家たる我が国で適切であろうか。かれらは、特別国家公務員としての給与が発生しているというだけの理由で、国防に従事する事を選んだ訳ではあるまい。
彼らはその給金ゆえに命を懸けているのではない、という事を理解していれば、到底このような議論が発生するとは考えられない。折りしも、海上保安庁に勤務する最前線の人間が不当に貶められ、それでも士気を維持しつつ業務に従事しているこの時期に、論ずるにはあまりにも稚拙な論であると言わざるを得ない。もちろん、稚拙な有権者が我が国に大量にいた為に現在の政権が存在している事は、紛れも無い事実ではあるが。
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