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2011-02-13 00:00
伊藤理事長のご見識に納得いたしました
宮崎 厚
ベンチャー企業顧問
1月12日付けの伊藤憲一日本国際フォーラム理事長のご見識「前原外相の訪ロの成果を高く評価する」を拝読し、納得いたしました。北方4島を取り戻すためには、確かに原則を譲ってはいけませんし、付和雷同や近視眼があってもなりません。あわてる必要はありませんが、同時に今後の対応について、私見を申し上げます。
1.1945年のスターリンの軍事力による領土奪取は、国際法上確実に「許しがたい暴挙」です。軍事力による領土拡大は、戦前の満州や朝鮮半島における日本を含め、第二次大戦で否定された考え方であります。このことを世界に喚起して行きたいと思います。それは、今後日本にとっては、竹島や尖閣諸島に関しても大切なことでしょう。軍事力による領土拡張を認めてはなりません。軍事力で住民を排除して、実効支配することが認められるのであれば、パレスチナ人を武力で排除し、国土を奪い、入植を進めて、実効支配を図るイスラエルも正当化されるはずです。世界は1世紀前の時代に逆行するでしょう。日本は、ロシア政府というよりも、ロシア国民に対して「スターリン主義の悪や不当性を、現在のロシア政府が引き継ぐのはおかしい」という、アピールを出し続ける必要があると思います。
2.北方領土4島を経済特区、自然環境保全特区などとして、日本人をどんどん送り込む手段を考えてはいかがでしょうか。場合によっては、ハバロフスクをはじめとするロシア極東の発展を助けるような提案を、日本がしてもよいのでは? 北方4島で住民投票をしたら「日本への帰属を望む」という人が大多数を占めるように持って行ければ、尚良いと思います。
3.そもそも、ロシア人と日本人は、そんなに離反しあう国民性ではないと思います。もともと大陸的気風のロシア人は、我々島国民族の日本人から見ると、魅力ある国民性の持ち主のはずです。逆に、日本人は、海洋民族として世界に開けた視野を持ち、ロシア人から見ても魅力的なはずです。そのあたりをもっとロシア国民にアピールしましょう。
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