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2011-02-26 00:00
(連載)中東・北アフリカの民主化とは何か、その本質ついて考える(2)
宮崎 厚
ベンチャー企業顧問
さて、欧米先進国の民主国家といわれる国々の状況はといえば、一人当たりGDPも高く、豊かなはずですが、それがどこに行っても財政赤字に苦しみ、金融経済面の国際問題を抱えています。民主主義とは、財政赤字を招く政治システムなのでしょうか。国が豊かな民主国家になればなるほど、政府財政が大型化し、財政赤字が重なり、増税されてゆくのだとすれば、民主主義とはどこかで間違っているのではないでしょうか。
各国が財政赤字で苦しめば、軍縮も進み、戦争もできなくなるといった楽観的な見方もできますが、根本的に民主主義のあり方というものがどこかで間違っている気がします。TPP反対派から「内需を高めて、福祉国家を」などという声が聞かれますが、増税路線をまっしぐらに進んで、何で内需が拡大するのでしょうか、矛盾もいいところです。これが民主国家というものなのでしょうか?
そこで、かつてケネディ米大統領は、「国が諸君に何をしてくれるかではなく、諸君が国のために何ができるかを問いたまえ」と言って「幻想なき理想主義」を掲げました。オバマ大統領もこの言葉がお好きなそうですが、私も昔から、これが民主主義の基本であると思っています。ケネディ大統領はイスラエルの核開発に反対した結果、暗殺されてしまいました。
本当の民主主義を勝ち取ることは簡単ではありません。日本は、第二次大戦の敗戦後に米国からもたらされた民主主義をうまく吸収しました。これをさらに発展させて、世界に「真の民主主義」を普及させるのは、日本の使命です。すなわち、国が豊かになり、政府が国民生活に介入せず、民力が皆の生活向上につながる、そういう民主主義を日本は、できるだけ早く構築して、世界に模範を示すことを目指しましょう。(おわり)
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