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2011-03-21 00:00
福島原発事故を歴史的な転換点にしよう
松井 啓
無職
1991年、ソ連邦が解体した。2001年、9・11同時多発テロが起こった。その後10年を経て起こった2011年、3・11原発事故は、それらに匹敵するような事件となろう。菅首相における判断力、危機感、指導力、責任感、使命感の欠如は、事故から1週間も経ってから焼け石に水をやっていることに露呈されており、戦後営々と築いてきた日本に対する国際的な信頼が崩れたことは誠に残念であるが、これは避けられない農耕民族の体質だったのであろうか。
しかしながら、この事故により日本が浪費の回転による虚構(ヴァーチャル)を全面的に見直して、量やスピードよりも、質や人間性を重視し、身の丈(食糧や資源・エネルギーの自給率)に見合った生活をする方向に進む転機となることを期待する。
また、グローバルな観点からも、人口増大、食糧・資源消費の拡大、貧富の格差、環境の悪化、貨幣システムの行詰りなどから見て、人類全体の生活スタイルを考え直す契機となること期待している。
日本が、イデオロギーや党派の利益の壁を越えて、自国の国家運営システムを全面的に見直し、新しい国家モデルを提供することができれば、世界からも再評価を受けることができるようになろう。日本人の「助け合いと協力」の「資産」はまだ残っていることが証明されている。明治維新150周年に当たる2018年には、新生日本元年を祝うことができるよう、国民一丸となって7年間頑張ろうではないか。
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