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2011-04-06 00:00
今こそ、核兵器撤廃運動を
吉田 重信
文明論専攻
「大震災の機に、日本外交を考える」と題して、核兵器撤廃の必要性を説いた宮崎厚氏の4月5日付け所論に賛成し、補足したい。
核兵器による危機や災害の規模は、原発のそれの比ではない。現在世界には、広島・長崎に落とされた原爆の規模の数十倍以上の威力をもつ大型核弾頭が、6000発以上も配備されている。さらに、小型の核弾頭を加えると、合計数万発となり、これらすべての核が爆発すれば、人類を数十回以上も殺戮する(いわゆるover-kill )破壊力となる。
このような「恐怖の均衡」によって「核戦争は抑止されている」と、専門家は唱えている。しかし、指導者の判断ミスや機械的、電子的な誤作動の可能性は「想定内」にある。制御システムは、精緻になればなるほど、誤作動するリスクは大きくなるといわれており、専門家も否定していない。もし「想定外」の事態が発生したら、人類は消滅する運命にあるのだ。「人類は『ダモクレスの剣』の下に生きている」といわれるゆえんである。このように世界は核によるニヒリズムに覆われている。
日本政府は、今回の大震災の機に、新たな原発政策を模索するだけではなく、核廃絶へ向けても新たなイニシアティヴをとらなければならない。「米国の核の傘に依存する」という現下のあいまいな姿勢を改める必要がある。
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