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2006-09-21 00:00
角田氏と斎藤氏の議論を読んで
小笠原高雪
山梨学院大学教授
同じ人間が続けて投稿するのはいささか気が引けるところもあるが、このところの角田氏と斎藤氏とのやりとり(122、123、124)は、私が行なった投稿(116)とも部分的に関連していると思われるので、ひとことコメントしておきたい。
近代国家においては政府も法に従わなければならず、法を制定するのは主として議会をつうじて表明される有権者の意思である。角田氏は前段を、斎藤氏は後段をそれぞれ強調しているという相違はあるが、両氏はいずれも他の部分を否定しているわけではない。そして、「法に従う」ということは、より厳密にいえば「法の解釈に従う」ということであるが、いうまでもなく、許される解釈には一定の幅がある。角田氏はそのことに注意を喚起されたのであろう。
ただし、最後の点についての角田氏の議論の仕方は、いささか原則論を強調しすぎていたかもしれない。法の解釈は時代とともに変化しうるし、実際にも変化している。たとえば、憲法と集団的自衛権との関係をめぐる政府の立場にしても、過去において全く不動のものであったのだろうか。
いずれにしても、いかなる法解釈が許されるかを議論するのは自由であるし、またそのことがきっかけとなって法改正の議論が始まる場合も多いであろう。私が自分の投稿のなかで「便法はいつまで可能か」という提起を行なったのも、それらをともに視野に入れた議論が必要であると考えたためである。
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