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2012-08-12 00:00
平林氏の提言は、丹羽氏に対して不親切である
吉田 重信
日中関係研究所主宰・元大使
昨8月11日付けの岡部加寿子さんの外務省OBへの「何も言わずに沈黙していてよいのか」という呼びかけに答えることになるのかどうか、また私の見解は外務省OBの間で必ずしも多数派の見解とは言えないかもしれないが、それでよいのかどうか、疑問はあるが、話題を呼んでいる平林博氏の所論について、かつて同じ外務省の同僚であった者の一人としての感想を述べたい。
平林氏は丹羽大使が晩節を汚さないように助言しているつもりであろうが、早期に辞任するか否かは、丹羽大使ご自身が決めるべき出処進退に関する問題であり、第三者がとやかく言うべき問題ではない、と私は思う。
平林氏が本当に親切ならば、丹羽大使に私信を送って、密かに進言すればよいことであった、と考える。丹羽大使に辞任を迫る趣旨の意見を、元外務省の大使であった平林氏が「百花斉放」という公開されたメディアで公表することは、丹羽大使に対して不親切であり、尊敬を欠く行為ではなかったのか?
世間の風説では、外務省の官僚たちは、駐中国大使という駐米国大使に次ぐ最重要の大使ポストを民間人に奪われたことに恨みを抱いているとされている。今回の平林氏の発言は、本来の平林氏の意図ではなかったにしても、結果としてかかる誤った世間の風説に油を注ぐ効果を生んだことは、まことに残念であると考える。
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