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2012-11-13 00:00
マイクロ波兵器で核ミサイルを無力化できるはず
河東 哲夫
元外交官
今日(11月13日)、市ヶ谷で防衛省技術研究本部がやっている研究を公開展示する会があったので、行ってみた。マイクロ波兵器について確かめたいことがあったのだ。明日も行ってみるつもりでいる。マイクロ波兵器というのは、野外オーブンみたいなもので、電波を照射して、兵士を火傷させ、無力化したりするのだが、僕が関心を持っているのは、これをMD(ミサイル防衛=敵ミサイルを空中で無力化する)に使うことが可能なはずで、実際そのための研究はどこらへんまで進んでいるかということだった。
わかったことは、結構可能性があり、実用化は遠くない、ということであった。レーザー兵器は敵ミサイルに長時間照射して、機体を焼切るものだが、マイクロ波はさっと照射するだけで、敵ミサイルの弾頭信管や方向誘導装置を破壊してしまうものだそうで、レーダー波を発射できる電力があれば十分の由。レーザーは高出力の電力を長時間にわたって確保しないといけないが、マイクロ波にはそうした問題がない、ということだ。
今、日本が米国と共同開発しているMDは、それ自体もSA3というミサイルで、これを高空を高速で飛翔する敵ミサイルに当てて、粉砕しようというのだから、ご苦労なことだ。この夢の兵器が完成するまでは、日本の沿岸をずっとマイクロ波兵器で防護しておくのはどうだろう。費用もかからず、MDより確実に当たる。MDと違って敵ミサイルの機体は破壊できないが、その誘導装置を無力化すれば、一直線に飛んで行って(I hope so)、日本列島を飛び越えてしまうだろう。
マイクロ波兵器を開発し、敵ミサイル(巡航ミサイルも含む)を確実に落とせるようになるならば、日本は、核兵器による脅迫に屈しなくてすむ。立派な戦力になるだろう。そんなことを感じた。
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