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2013-03-10 00:00
スポーツ指導者養成の在り方を考える
金子 弘
日本学習社会学会会員
スポーツ指導における暴力が明らかとなり、2月5日に出された文部科学大臣メッセージ「スポーツ指導における暴力根絶へ向けて」の中で、「スポーツは世界共通の人類の文化であって、暴力とは相いれない」とした上で、「スポーツ指導者の養成・研修の在り方を改善することが必要である」との指摘がなされた。それでは、国民全体が望む我が国のスポーツ指導者養成の在り方とは、どういったものなのだろうか。
その一端を表すものに、内閣府の「体力・スポーツに関する世論調査」(平成21年9月)がある。これによると、スポーツ振興として「スポーツ指導者の養成に力を入れるべき」と回答したのは35.3%となっている。そして、望まれるスポーツ指導者として「スポーツの楽しみ方やスポーツへの興味・関心がわくような指導ができる人」と回答したのは51.5%にも上り、このうち20~39歳では7割以上にも上っていることから、スポーツ指導者には、スポーツの楽しみ方や興味・関心を持たせることができる力が求められているといえる。
一方、「健康・体力つくりのための指導ができる人」をスポーツ指導者として望むと回答したのが41.9%にも上っていることから、スポーツ指導者には医学的・科学的な根拠に基づいたスポーツ指導力も求められているといえる。また、オリンピック競技大会等で日本選手が活躍するためには、「科学的なトレーニングなどの研究の充実と活用を図る」必要があるとの回答も28.5%となっていることから、競技選手の指導者にもスポーツの科学的な指導力の向上が求められているといえる。
こうしたことから、求められているスポーツ指導力を養うためには、体育学系、医学系、科学系の連携を図る等の教育の高度化が迫られており、現状で既にその教育資源を有している総合大学の役割は重要であると考える。他方で、スポーツ指導者は現在、大学等、地方公共団体、スポーツ団体が行っているが、ある一定の質を保証するための仕組みが必要ではないかと考える。
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