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2013-07-25 00:00
賃上げは下からの突き上げで
河東 哲夫
元外交官
ブラック企業糾弾に与するわけではないが、労働条件の緩和と賃上げに向けて、皆がもっと立ち上がるべき時だと思う。この20年間、GDPが増えていないのは、消費が増えていないことにやっぱり最大の原因があり、それは賃金上昇が止まっていたためだと思うからだ。
確かに、この20年間は、賃上げを我慢していなければ、日本の工場はもっともっと中国その他に流出していたことだろう。でも、我慢はもういい。中国で賃金水準が急速に上昇しだして、中国人の方が羽振りがいい、気前がいい、という話しをこの頃やたら聞くようになったから。
そして、若者たちを夜の12時頃まで働かせて平気でいる、現在の企業幹部のマインドだ。これは、正社員皆でストライキをしてでもやめさせたらいい。昼間の時間帯にもっと生産性を上げる手立てを講ずるべきだ。どの組織や企業でも、時間の多くは、くだらない事務に取られているのだ。社内の調整や会議、上司への説明資料とか、上司がそのまた上司に説明に行く時の資料を作るとか。
そういうことの合理化は、下から突き上げを食らう前に、社長、部長クラスで率先して進めていくべきものだ。
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