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2014-01-19 00:00
「国の力」とはなにか:その3要素を考える?
船田 元
元経済企画庁長官
毎年正月には伊勢神宮参拝を行う。今年は大変参拝者が多く、宇治橋を渡るのに苦労した。言うまでもなく昨年10月の、20年に一度の式年遷宮の影響が大きい。しかし参拝者が多いのはとても良いことだ。その参拝者に混じって、私は「国の力」とは一体何だろうかと、こころに問いかけてみた。先ずは経済力があるだろう。アベノミクスが進撃を続けているが、もっと地方経済にまで及ばなければならない。しかしそれだけでは十分とは言えない。
次は防衛力あるいは軍事力も、国力に直結するだろう。安倍総理のリーダーシップによって創設された国家安全保障会議(日本版NSC)や、集団的自衛権の憲法解釈拡大の試みにより、我が国の真の防衛力は強化されつつあるが、これとても国力の全てを語ることにはならないだろう。
三番目には我が国固有の文化や伝統が、国民の中で息づいているかどうかである。昨年暮れに和食(日本食)が、世界無形文化遺産に指定された。大変素晴らしいことであり、今政府が進めている「クールジャパン」の中核をなすものである。
私はこのような3つの要素が集まって国の力になっているものと考えるが、そのそれぞれにおいて、今年は一層の充実を図って行かなければならないと思う。いよいよ今月24日から通常国会がスタートする。私もこの国の力を増すために、さらなる努力をしていく覚悟である。
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