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2014-02-25 00:00
相次いだ記録的大雪
船田 元
元経済企画庁長官
去る2月8日と15日、関東地方は2週連続で大雪に見舞われた。各地で数十年来の記録を破る積雪を観測し、交通機関も大幅に乱れた。多くの催しものも延期や中止のやむなきに至り、私の後援会「新春の集い」も中止となり、皆様にご迷惑をおかけしてしまった。
今回の大雪は関東南岸を通過する低気圧が急速に発達する、いわゆる「爆弾低気圧」が元凶であり、それに第一級の寒波がぶつかったためと言われる。最近の気象警報には「未だかつて経験したことのない」という形容詞が増えてきたが、今回もまさに経験したことのない大雪だったことは間違いない。アメリカ東海岸でも寒波が猛威を振るっているようで、ニューヨークからも大雪の映像が流れている。ヨーロッパ各地は比較的暖かい冬のようなので、北極からの寒気の吹き出しが、アメリカ東海岸と日本や極東に偏っているようだ。
最近は地球規模で温暖化が進んでいると言われる。にもかかわらず、なぜこんなに寒波がやってくるのかと、疑問に思う人々も多いはずだ。温暖化とは一直線に暖かくなるのではなく、跛行的に進んで行くから、そもそも揺らぎがある。さらに温暖化の影響で、低気圧が発達しやすくなっており、異常気象の発生頻度が高まって来ていることも関係してくる。
我々はそろそろ異常気象という感覚を捨て、それが普通であるという感覚にならなければなるまい。また地球温暖化は待ったなしの段階に差し掛かっており、それへの対処に本腰を入れて行かねばならないことを、もう一度肝に銘じなければならない。
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