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2007-03-08 00:00
連載投稿(1)二大政党制ではなく、政党数は三党でこそ安定する
小山 清二
国家公務員、特許庁、先任審判官
目下、二大政党制に向けた議論も活発だが、二大政党では、政局は両極端に揺れて国家の運営としては不安定になるだろう。もっとも、政党が現在のように多党化していったのでは、政局は混乱せざるを得ない。従って、政党は左右勢力と中庸勢力の三党に制限した方が、国家社会が中道乃至中庸を確立しやすくなるだろう。そして政局も安定を保ちやすいと言えよう。中道勢力が、右乃至左と連立して政権与党や野党勢力を形成していけば、政権交代に際しても国家自体が大きく左右にぶれることもなく、極めて安定したものになって行くことであろう。現実は、実質的に与党と野党と中道の三党になっている。
過去において、欧米でも三大政党への試みが幾たびか為されたが、成功せずに後退していった経緯がある。折角の政党助成金制度を整備した以上、例え、第三党の中道勢力が少数であっても、基礎的部分において、最低の党の運営費を税金より支出して、健全政党として助成して行ったらよいだろう。要するに国民的な対立軸を大きくさせないことである。その結果、国家の歩む進路を中道化させることが出来るものと確信する。目下の政党は、憲法で言う結社の自由を保障されて自由に結成されているが、ここは政党の性格からして結社の自由を規制して、新たな政党法を制定し、その数を三党に制限し、安定した政治を確立していくべきであろう。
政党数のみならず、何でも三つでこそ安定するものである。例えば、身近な解りやすい例で言えば、我々は電車の中で立っている際に両手と両足のうち、二点で全身を支えるよりも、三点で支えた方が安定することを常識で知っている。三点で支えたり、三者で構成してこそ安定するのは全ての場合に当てはまる、万物不変の法則でもある。家庭でも夫婦のみならば対立し反目し合うのに対し、子供がいることによって緩和し中庸の家庭に至るのは自明であろう。
ついでながら、立法府改革への展望を指摘すれば、国会議員の数が余りにも多すぎる。参議院見直し論も盛んだが、目下の参議院は衆議院の単なるコピーでしかなく、慎重な審議を期待する必要性も次第に低下してきたようである。衆議院で充分論議を尽くせば十分であろう。チェック体制としての参議院に向けた改革論議もあるが、この際、参議院は廃止していくべきだろう。廃止しても何ら支障はなく、むしろ目白押しの法案成立に向けたスピードアップを図っていく上で大きな前進となるであろう。廃止した参議院の半分の議員は、衆議院に振り分けて、衆議院で充分な審議を行えば良いだろう。
そして、選挙制度も小選挙区制を廃止し、かっての中選挙区制を復活させて、定員を政党数に合わせて3人に限定していったらよいだろう。なお、最近は政治資金規正法が余りにも厳しく運用される余り、政治資金が裏に隠れていく懸念がある。政治乃至選挙には資金が多額にかかることは常識であり、政治献金などは上限を設けることなく、原則無制限にして、その代わり収入と支出を公開させ、使途も選挙資金のみに制限し、厳しく監視していくべきである。(つづく)
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