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2017-02-09 00:00
悩ましい隣国間の課題
肥後 小太郎
団体役員
安倍首相が今夜、トランプ大統領との日米首脳会議のため訪米する。我が国は、先のマティス国防長官の訪日で良好な日米同盟のきずなを確認したばかりである。しかし、日本を取り囲むアジア近隣諸国の動向は、暗雲を告げている。日本は韓国から大使を帰国させたが、いまだに帰任の兆しはなく、問題は長期化している。国家間で慰安婦問題の和解策を講じたにもかかわらず、市民運動やロビー外交の介入で、問題は政治化している。
朴大統領の職務が停止されている現在、日韓関係は冷たい冬の海流に漂っているかのようである。韓国の政治形態は日本と同じ自由と民主主義の政治形態であるはずだが、時の流れとともにいつしかそれは中国や北朝鮮と同じレベルの国家思想へシフトし始めている。
今回、マティス国防長官が日韓両国を訪問した目的は、両国間に横たわる慰安婦問題などの日韓関係の「ひび割れ」を修復ためであったと思う。それにもかかわらず、韓国側がこれをあくまでも国民的運動、民族主義的な反日活動の対象とするならば、近年韓流ブームで日韓関係が前進したと言われているにも関わらず、韓国社会では反日民族運動が民族感情の主流になったものと危惧する。両国民間の親密度が損なわれる現実の悲劇となっている。
中韓の両国に共通する日本叩きのテーマには、竹島領有権、慰安婦問題、尖閣問題、南京虐殺問題などがある。反日運動を拡大する好材料として、両国は過去の戦争やその残した傷跡を誇張している。戦争のもたらす後世への重荷は、法廷闘争の結末のように簡単に決着をつけることはできない。北方四島返還問題も同様である。ロシアは戦争で領土を勝ちとることを当然視しており、日本人が思うほど平和的返還に対する世界の同情は盛り上がっていない。
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