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2020-04-14 00:00
(連載1)特殊なコロナ禍にはベーシックインカムで対応せよ
松川 るい
参議院議員
みなさま緊急事態宣言を受けて一生懸命外出を控え家で仕事しておられることと思う。「外へ出たいなー」とおもってもぐっと我慢するためにはその必要性について自分の中で腑に落ちる必要がありましょう。なので、改めてコロナという敵について改めておさらいしてみた。本当にそんなに怖いのか。そして、「コロナとの戦い」というけれど一体いつまでどういう風に続くのか。その結果、思うに、残念ながら、残酷なまでにコロナは超筋悪だ。人間の心理の裏をかいて油断させて感染を爆発させ、ベビーフェースで人類の基本的生活原理を一変させかねない恐ろしいウィルスだ。さらに、ゲリラ戦のように長期戦の気配濃厚。
コロナのやっかいさの一番の点は、極めて感染力が高いということだ。無症状(17.9%)や軽症の人が8割の上、潜伏期間が長いため、多くの人が気づかないままウィルスを媒介する。その広がりは指数関数的である。感染した人の2割は重症化し、2%の人は死に至る。2%って別にと一見思うかもしれないが(それでもインフルエンザが0.1パーセントなので20倍)、感染力が強いので母集団が巨大となり、したがって、重傷者のボリュームが各国が備えている医療キャパを簡単に超え、医療崩壊を迎えれば、致死率は2%ではなく10%以上に増大する(高齢者では2割弱の致死率)。その結果、死亡者数は社会がとても許容できないレベルに増加しうる。米国は死亡者が最大で2万人を超えているし、スペイン、イタリアも1万人を大きく超えている。重症化した人の一定割合が死亡する。その際、死亡するまでの時間がかなり短いことが多々あるようだ。コロナの治療にあたった多くの医師が、「あっという間に亡くなってしまう」と証言している。志村けんさんもコロナ陽性判定からたった6日で亡くなられた。
最も重要な決定的な対策は、ワクチンを開発量産することだが、それには最低1年か2年はかかるというのが大方の見方だ。では、その間どうすればいいのか。接触を減らす、しかない。しかも、自宅ぐらいしか安全地帯はない。一歩外に出れば、人がいるところならどこで感染してもおかしくない。外に出る時は、店でも、電車でも、道を歩くときでも、どこでも、他人とは2メートルの社会的距離)(social distance)を取る。「三蜜」なんて曖昧な言い方ではなく、「店でも電車でも道路でも2メートル間隔を人とあけること、それができるように入場制限すること」と具体的な指示を出すべきだ。8割各人が接触を減らせば感染拡大を反転させられる。感染が広がらなければ医療崩壊も起きず死亡者も抑制される。
ところが、緊急事態宣言が出たとはいえ、日本は欧州や米国に比べれば危機感は薄い。宣言が出る前と比べ東京でも確かに外出している人は減ったけれど、8割接触削減にはまだ遠い。百貨店もホームセンターもsocial distanceを保つことが業務上不可能な理容美容も除外、居酒屋も時間短縮で営業可能なので、そんな徹底した外出自粛は難しいかもしれない。2週間で感染カーブを下に向けるというならこれらの業種は本来閉店させる(その代わり生活対策もする)べきだ。(つづく)
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