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2020-09-25 00:00
「裸一貫」菅新首相の改革に期待する
加藤 成一
元弁護士
菅新首相が誕生した。所謂世襲議員ではなく、「地縁」「血縁」「カバン」もなく、いわば「裸一貫」で日本政治の最高指導者である首相の地位にまで上り詰めた、その並々ならぬ努力と忍耐力、実行力に敬意を表したい。このうえは、首相として、日本国及び日本国民のために全力を傾注して頂きたい。
菅新首相の誕生は近隣の中国や韓国でも注目され好感を持たれているようである。それは、東北の農家の出身であること、学歴社会の日本で、東大・早慶等の所謂一流大学出身ではなく、工場等で働きながら大学を卒業し、政治家の秘書となり、地方議員を経て、国会議員となり中央政界に進出した経歴が尊敬に値するからであろう。中国では学歴と共に、共産党幹部の子息が優遇され、韓国では日本以上の学歴社会とされているからではないだろうか。
このような経歴の首相が誕生したのも、菅首相自身のこれまでの卓越した実績あってのことという見立てに異論はなかろう。だが、筆者はそれだけではないと見る。歴代自民党総裁には世襲議員が多いのは言うまでもないが、それにもかかわらず菅氏が選ばれたのには、同党の「実力主義」を指摘することができよう。また、野党の中には世襲という基準ではなく長年にわたり代々東大出身者が最高指導者の地位を占めている例がみられるが、菅首相は法政大学の出身で自民党が学歴で大きなハンデを付けないことも見て取れる。筆者はこれが政権政党である自民党の懐の深い党風と人材育成の強靭性を示すものであると思う。
このうえは、「改革」を標榜する菅首相におかれては、日本の政治、経済、社会、外交、安全保障における遅れた分野の「改革」を鋭意進めて頂きたい。とりわけ、資源の乏しい日本としては、前政権以上に企業、大学、研究所等における先端科学技術研究分野への飛躍的予算配分を含む、人的・物的な「大改革」を進め、「先端科学技術大国日本」へと注力するよう提言したい。この分野の重要性は過去の拙稿で幾度か触れてきたが、「先端科学技術」で世界をリードすることが、「実力主義」の世界情勢にあって、強靭な日本国を造り上げていく上で重要であり、それが菅首相ならばできると期待しているからだ。これを期に日本国がさらなる発展を遂げるよう祈念したい。
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