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2021-04-28 00:00
「マグニツキー法」推進すべき
鈴木 亜希子
主婦
篠田英朗東京外国語大学大学院教授の「ミャンマー軍制裁のために、『マグニツキー法』を制定せよ」(2021年3月23日付e-論壇「百花斉放」)に賛同致します。同論考では、「日本版『マグニツキー法』=対中強硬路線と解釈する外務省は、警戒している」という内情が語られていますが、これは状況によって態度を変えているということであり、「価値観外交」や「自由と繁栄の弧」などといった日本が掲げる理念が泣くというものです。
もちろん、その強大な経済力と軍事力、そしてなによりもそれを外交に利用しようという強い意志がある点で、中国という国は特異で、安直に応対してはいけない国です。ですが日本には長く紡ぎあげてきた民主政治と平和外交の歴史がありそれによって平和を愛する諸国との厚い協力関係があり、必ずしも中国の顔色ばかり伺っていなければいけないわけではないはずです。
私は2児の母として、子どもたちの生きる社会から自由主義、民主主義が失われてしまうことを最も恐れます。相手次第で人権問題を出したり引っ込めたりするようでは、それは価値観でも理念でもありません。人権とは人類が等しく享受するものであり普遍的な価値をもつからこそ、多くの国の人々にその思想が受け入れられ、世界中の民主主義国家がそれを侵害する強権国家に厳しく接しようとしているのです。そのような声を上げ、国際社会において人権の価値を守ろうとする協力関係に日本は積極的に参加し、自国でできることはすべきではないでしょうか。子育てをしていて、この子たちの生きる将来が人権と言論の自由がまもられる世界であるように祈ってます。
繰り返しになりますが、篠田英朗東京外国語大学大学院教授がご紹介された日本版「マグニツキー法案」の立法化は、子育てをしている日本人なら殆どの人々が賛成なのではないでしょうか。外務省が反対するというのは、自分の職務領域に近視眼的になっているからでしょうか。確かに中国の機嫌を損ねて嫌がらせを受けるのを避けたいのかもしれませんが、理念を都合が悪いときに下ろすようなことは、未来ある子どもたちのため、長期的な日本の平和のためになるのかという視点も忘れてほしくはないものです。言論統制をして人権を弾圧する国々には決しておもねるべきではありません。それによって経済的な損害を受けるとしても、重大な人権侵害に目を瞑って得る繁栄はいりません。それ以上に犠牲にしてはいけない未来があるからです。
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