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2021-06-12 00:00
(連載1)日本の海岸は守れない
荒木 和博
特定失踪者問題調査会代表
何人もの北朝鮮工作員が口を揃えて言ってきたことですけれども、日本に侵入するというのは簡単なことです。私の友人で1982年に山口県長門市に上陸した経験を持つ元朝鮮労働党作戦部海上処・元山連絡所所属戦闘員、李相哲(イ・サンチョル)氏(李相哲龍谷大学教授とは別人)に、その時の所持品を尋ねた際のことですが、「食料と無線機だけだ。日本の警察には捕まらないから武器は要らなかった」という答えが返ってきたことに強い印象を受けました。
試してみればわかることですが、夜陰に乗じて海から日本の領土に侵入することは誰にでも出来ます。というのも、北方領土を除いても日本には3万4千キロもの長大な海岸線があるからです。日本の約25倍から26倍という広大な国土を持つアメリカの海岸線の長さがこの半分くらいしかないことを思えば、いかに上陸を阻止することが困難かおわかりになるでしょう。
海上保安庁だけでなく、自衛隊、警察、消防などを総動員したところで、一時的にでさえ全ての海岸線を守ることは出来ません。侵入する方は警備が手薄そうな場所を調べて好きなタイミングで侵入すればいいですが、守る方はいつどのポイントに来るかわからない相手を捕捉するために全部をいつもカバーしなければいけないからです。
警備員や監視カメラなどの民間のリソース次第では海岸を見張ることも可能かもしれませんが、それも実際的とは言えません。北朝鮮に面する日本海側の海沿いを尋ねてみてください。多くの地域で、町は今や空き家や高齢者の一人暮らしが多く、人もまばらです。そのようなところに北朝鮮から木造船が漂着します。コロナ禍でほとんど漂着しなかった去年は別として「漂着」は毎年頻繁に起きるのですから、意志を持って接岸しようとする人々を見つけて防ぐ難しさは言うまでもありません。(つづく)
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