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2022-02-19 00:00
(連載1)西欧文明対非西欧文明として捉えるべき
赤峰 和彦
自営業
昨今、国際間の緊張がとみに高まっています。それにもにもかかわらず、国会でも、メディア報道でも新型コロナウイルス対策ばかりに目が向いているのはぜなのでしょうか。わが国の周辺では、北朝鮮が今年の1月に入ってから7回ものミサイル発射を行っています。その真相はわかっていません。また、覇権主義に走る中国は現段階では国威発揚目的の冬季五輪に夢中になっていますが、その裏で民間フェリーの軍用改装や海軍の大増強を行い、台湾や尖閣・沖縄に対する欲望をあらわにしています。
一方、中東に目を転ずるとイランとアメリカの確執が気がかりです。核合意をめぐって、制裁の解除が先決とするイランと、核合意の順守を要求する米国との隔たりは大きく進展は見られていません。この間、イランは中国からエネルギー、通信、交通などの分野に総額4000億ドル(約44兆円)の投資を引き出しただけでなく、ロシアと米欧との対決を確認しあって100億ドルに上る兵器購入を合意した模様です。
また、ヨーロッパではウクライナ情勢をめぐって暗雲が漂っています。1月23日には、米政府がウクライナの米大使館職員の家族に国外退避を命じ、さらに、ウクライナにいる米国民に出国を検討するよう強く求めています。2月2日にはバイデン大統領が米軍を東欧に3000人規模派遣する命令を出し、NATO加盟国間も緊張に包まれていますが足並みはそろっていません。ロシアとの天然ガス取引が影響しているからです。
メディアではこれらの事象を個別に報道するため、同時多発的にいま世界で何が起きているのかということがわかりません。また、世界情勢を把握していたとしても、これらの問題は政治的、あるいは軍事的な問題と見て、その奥にある問題の本質を見逃している論評が多く見られます。そのため、いつもと同じ戦争忌避を唱えるだけで、この重大問題が日本人の生き死にの問題に直結することをも見過ごさせてしまい、国民全体が傍観者になってしまいました。いま世界で起きている問題の本質は、西欧世界が支配してきた国際秩序に対して非西欧世界が反乱を起こしているという事実です。(つづく)
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