ホーム
新規
投稿
検索
検索
お問合わせ
本文を修正後、投稿パスワードを入力し、「確認画面を表示する」ボタンをクリックして下さい。
2022-07-14 00:00
(連載1)安倍元首相追悼でのトランプ氏偏重報道に抗議
河村 洋
外交評論家
去る7月8日、安倍晋三元首相が奈良市選挙区での参議院選挙応援演説の最中に暴徒の教団に倒れた。非常に痛ましい事件で、安倍氏には心から哀悼の意を述べたい。
その一方で世界各国から、これまでの日本の首相に対するものとは比較にならないほど質量とも膨大な追悼メッセージが安倍氏に寄せられた。安倍元首相が「自由で開かれたインド太平洋」構想を推進し、国内世論に阻まれてTPPに参加しないアメリカに代わる日本のリーダーシップ発揮をしたことは、日本国内外で広く認識されている。だが海外からの追悼によって、世界における安倍元首相の大きさが私の想像を超えていたと感銘を受けた。
ところでそうした海外要人からの追悼に関して、日本のメディアでは現職のジョセフ・バイデン大統領が日本大使館を弔問して寄せたメッセージよりもドナルド・トランプ前大統領のメッセージの方が多く報道された。アメリカでは秋の中間選挙を控えた今、こうした偏向報道は選挙介入さながらである。そもそも安倍元首相在任中の合衆国大統領はトランプ氏だけではない。ジョージ・W・ブッシュ元大統領とバラク・オバマ元大統領からのメッセージも同等に扱われて然るべきであった。なぜトランプ氏のメッセージだけが、あれほど偏重されたのだろうか?
選挙介入さながらの行為について言えば、あのような所業に出られるのはロシアのように自らが「清廉潔白でないし、それを恥じてはいない」国くらいのものだ。それに対し日本は自他ともに「清廉潔白であり、それを誇りに思う」国のはずである。それだけにトランプ贔屓とも映るような報道を大小のメディアが雁首並べて行なったことは残念極まる。(つづく)
投稿パスワード
本人確認のため投稿時のパスワードを入力して下さい。
パスワードをお忘れの方は
こちら
からお問い合わせください
確認画面を表示する
記事一覧へ戻る
公益財団法人
日本国際フォーラム