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2022-07-22 00:00
(連載2)参院選で改めて考えた多くの課題
松川 るい
参議院議員
日本という国を「自分の足で立てる日本」にしていくこと、このことこそが、この「危機の時代」を日本が乗り切っていくために必要なことですし、これからの私の政治家としての使命だと感じます。食料とエネルギーもですが、外交と防衛も同じです。外交において、対米追従ではなく、でも、日米同盟を基軸にしつつ、より独自な外交ができるようにしなければならないと感じます。仲間づくりの外交をより一層強化していきたいと思います。また、いずれにせよ、より良き外交をする上でも、防衛力の強化は必須です。日本の周りは難しい国だらけなのですから。特に、非対称な能力が必要です。純粋な軍事力で量的に同等までもっていくことは無理です。ただ、一定規模以上にすれば、十分な抑止力となります。同盟の力と合わせれば。それによって、どの国にも、日本に手出しをすることはやめておこう、むしろ安定的な関係を築いた方がよさそうだ、と思わせる。それをあと10年続けることだと思っています。
そして、その画竜点睛、その根本にあるのが憲法改正です。前回にも書きましたが、特に9条改正は他の条項とは質的に異なります。憲法9条を改正し、自衛隊を明記する、これは何としても実現すべく取り組んでまいります。ここについては、共産党以外は改憲自体(かならずしも憲法9条に重きを置いているわけではない政党もありますが)には前向きという好機でもあり、1,2年内に改正を実現するというスピード感で取り組みたいと思います。憲法9条の改正の本旨は、既に国際法上は「軍隊」である自衛隊が、本来の地位を国内で明確に認められる、そのことにより、「自分の国は自分で守る」ことができるようにすることにあるわけですが、私が政治家として最も改正したいのは、前文です。当選初年度から、一貫して、憲法審査会でも訴えてきましたが、「諸国民の公正と正義に信頼して我が国の生存と安全を守ることを決意した」というこの部分は削除すべきです。どこまで他力本願、人任せなのか。自分の国は自分で守るものです。そして、「自分の国を自分で守る」意思と能力を高めるために最大限の努力をしない国のために、一緒に戦ってくれる国などありません。たとえ同盟国であってもです。
街角で、道端で、商店街で、様々な場所で、皆様と触れ合って話をする中で、あらためて、こうした様々な課題について日々深く考えさせられた選挙戦でした。私の目を啓かせて下さった全ての皆様に感謝申し上げます
最後に、昨日、安倍元総理の告別式に出席し、ご出棺まで見送らせて頂きました。昭恵夫人のお言葉が忘れられません。未だに信じられない思いだとの言葉にも涙が出ましたが、でも、吉田松陰先生の留魂録の一説を引かれ、「10歳には10歳の、20歳には20歳の、67歳には67歳の春夏秋冬がある。だから、主人は主人の春夏秋冬を生きて、そして冬が来て、でも、また、多くの場所で芽が吹いていくと思う。」とおっしゃられたことは忘れられません。自民党だから、とか、国会議員だから、とかではなく、本当に日本にとって必要だと思うことに自分は臆せず取り組んでいこうと思います。みなさま、本当にありがとうございました。そして、これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。(おわり)
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