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2007-10-31 00:00
話し合い解散が見える
杉浦正章
政治評論家
昔、田中角栄に夜回りをかけたら「政治家は言えないことは口が裂けても言えない。ボディランゲージを読むしかないよ」と言われた。福田康夫と小沢一郎による密室の45分間で何が話されたかだが、あらゆる報道で全く中身が出ていない。会談のボディランゲージを読んでみると、「話し合い解散」の線がおぼろげに見える。その後の大連立への道も、もっとおぼろげだがちらほらする。
福田康夫は就任前から話し合い解散を示唆しており、一方民主党の鳩山由紀夫も予算案成立後の解散を示唆している。福田は早期解散にはまりたくないし、小沢も「給油解散」は不利と考え出したようだ。政界ではできるだけ年内解散を回避したいというのが常識となっている。その状況証拠に加えて、会談のお膳立てに大連立の渡邉恒雄が動いている。政治家の話し合いは、直接的な言葉は使わないし、小沢はとりわけ「腹芸」を好む。したがって、解散とか大連立とか直接的用語は使わないだろうが、それを含みとして話し合った可能性は強い。
それでなければ45分間密室にする意味がない。政治は、生き物。再会談で何が飛び出すかは分からないが、両首脳が話し合うこと自体のボディランゲージは、話し合い路線に基づく政局運営を今後も続けようというところと読むべきだろう。
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