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2023-01-27 00:00
出生数減少こそ最大の有事
古川 元久
衆議院議員
10月までの出生数が67万人あまりとなり、2022年の出生数が80万人を切ることはほぼ確実となりました。
私たちが直面している「有事」には、いろいろな有事がありますが、私は最も深刻かつ着実に進行している、我が国最大の有事は、この出生数の減少だと思います。日本の次の時代を担う子どもたちの数が毎年減っていく。これが今後も続いていったら、日本は間違いなく衰退していきます。一刻も早く出生数の減少を食い止め、増加に転ずるようにしなければなりません。そのために必要なことはなんでもやるべきです。
ウクライナ戦争が契機となって、国民の国防意識が急に高まり、国を守るために必要な安全保障政策が一気に進むこととなりました。目に見える形の有事に対しては、すぐに対応しようとなるのですが、出生数の趨勢的減少というような目に見えない有事に対しては、頭では対応が必要と思いつつも、目の前の有事を優先して、対応が後回しになってしまいがちです。しかしそれでは手遅れとなってしまいます。
すでに生まれてくる子どもを増やすために必要な政策のメニューはいくつもあります。
いま足りないのは、それらを実行に移すための予算です。有事対応ということで防衛費を増額するならば同様に、こちらの予算も確保すべきです。
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