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2023-03-09 00:00
チャットGPTとどう付き合うか?
船田 元
衆議院議員
皆さんは「チャットGPT」というAI(人工知能)アプリケーション日本語翻訳をご存知だろうか?私も最近その存在を知ることとなった。世の中のどのような分野でも、どのような質問を投げ掛けても、ある意味、適切な回答を出してくれる。しかも何種類もである。とても便利なアプリで、昨年Microsoftから発表され、最近はGoogleも追いかけて発表した。
チャットGPTの仕組みは、ネットに蓄積された膨大なデータから、出された質問の回答に使えそうなデータをAIが抽出し、それをまた文章作成AIによってうまく組み合わせる作業のようだ。元々は英語で開発されたアプリだが、日本語での入出力も難なくこなしてしまう。
しかしこのアプリを学生たちが使い始めたらどうなるだろうか?これを使えば宿題のレポートは即座に、本人が考えずとも出来の良いものを提出するし、就職の際のエントリーシートも、難なく採用基準を超えたものに仕上がるだろう。学位論文ですら、アプリをうまく使って作成することもできるだろう。
最近ではある文章がチャットGPTを使って出来たものかどうか、パーセンテージで診断するアプリも開発されたと聞いて、さらに驚いているところだ。見破ることもできるだろうが、このチャットアプリが蔓延すると、人間は自分で考えることを止め、堕落の道を歩んでいくのではないか、とても心配だ。
さらには我々の社会が、AIによって支配される懸念も考えられる。手塚治虫の『火の鳥』の一節に、ある都市の全てをコントロールしているAIが、別の都市の同様なAIと言い争いになり、遂には核戦争に発展するという恐ろしい未来SFがある。AIに支配される世の中になれば、このようなことは現実になるかも知れない。
チャットGPTは便利な反面、副作用も大きいので、使用禁止にする学校も出始めたらしい。しかしこれを完全に排除することは難しく、むしろ鵜呑みにされるのではなく、うまく付き合うこと、うまく使いこなす智慧を出すことが求められるのではないだろうか。
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