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2023-12-04 00:00
百年河清を俟たず、早急に若年層の相互理解の機会を拡充せよ
松井 啓
初代駐カザフスタン大使
イスラエル・ガザを始めとする諸戦争は、国際世論の動向を見つつ人質を交渉のカードに使う非人道的な駆け引きに終始し一向に終息の方向にはない。神話によれば、天まで届くバベルの塔を築く傲慢な人類を懲らしめるべく、民族間の言語を違がえたためこの野望は成就しなかったと言われている。ポーランド言語学者ザメンホフ博士による国際共通語(スペラント語)普及の試みは英語の勝利に帰し、英語は感情面を含めて生成AIにより凌駕されようとしている。バベルの塔は完成に近づいている。
他方、人類の方は、従来の欧米人至上主義グループと、旧植民地宗主国に対する反感を鬱積させているグループがあり。その中で製造業や生活必需品のサプライチェーンは未完成のままである。加えて、欧米グループとグローバル・サウス双方から旨味を引き出そうとするグループもある。この3グループの戦いの結果、強権政治国家が勝利し、ジョージ・オーエルの小説「1984年」が描写したような総合監視社会「デストピア」が出現するのでは人類の未来は暗澹としたものになる。
自己の政権強化や国益のみにこだわる諸政に解決を委ねることは「百年河清を俟つ」である。そこで未来志向の提案をしたい。若年層の相互理解促進国際キャンパス「International Camps for Young Generation for Mutual Understanding」である。世界全体で5ヶ所程にキャンパスを開設し、部族、人種、言語、宗教、風習、食文化、衣服、風俗、男女関係を理解し、家族ぐるみの付き合いを経験する協働社会を同開設する。
日本はイニシアチブは取るが、あくまでも中立の立場を維持し、始動に貢献することとする。G7の議長国 国連安保理理事国である日本にとっては千載一隅の機会であり、日本の埋没に歯止めをかける手段となる。
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