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2024-09-11 00:00
(連載2)諜報機関に「多様性」は必要か?
宇田川 敬介
作家・ジャーナリスト
さて、そのような前提を見たうえで、諜報機関の女性の進出が少ないということが話題になっている。前述の記事では、「諜報機関における女性の割合も41.6%と、民間の53.3%を下回っていた」ということを記載している。まあ、その記事に関しては、しっかりと見ていただきたいと思うのであるが、「危険な内容」であるということは、ある意味で、「女性がしっかりと訓練して、女性でも役に立つ職種」があるということになるのかもしれないし、また、男性でなければできない仕事も少なくないのではないか。
もちろん「例えば中国が行っているハニートラップ」などは、男性に対しては女性にしかできないというものであろうがLGBTの世界になれば、ハニートラップの男性と男性のカップルもあるのかもしれないというような感覚になるのであろうか。いずれにせよ「情報」という者は「社交性」によって入ってくるものであり、その社交性は、男性の方が理解しやすいのかもしれない。特にイスラム教の国に対しての情報などは、女性ではうまくゆかない。女性は宗教的に男性とは異なるカテゴリーになっているのがイスラム教であるから、その内容が、そのまま男性の仕事負担が大きくなるということになる。
「女性の権利」と言いながらも、実際には「男性と女性は異なる」ということであり、また、それは、本人の能力とは関係なく、相手が「情報を話しやすくなる相手」でなければならない。その様に考えれば、アメリカの諜報機関が「男性でなければ仕事が成立しないという部分がある」可能性も考えなければならないが、しかし、そのような状態でありながらも、単純に「数値」「割合」だけで話をしていること自体が、陰謀を感じるのである。
まさに「アメリカの諜報機関に仕事をさせない」という圧力が、前述の記事を掲載したロイターにかかっているのではないか。このような話を冷静にしっかりと見る、単純に、数字だけでは見えない内容を評価するということが、世の中には必要であり、「個性」を認めず「男性・女性」という性別だけで見ていること自体が「多様性を失っている」ということになるのではないか。そのような記事そのものの矛盾をしっかりと見つけないと、簡単に陰謀に引っかかってしまうということになる。(おわり)
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