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2008-01-11 00:00
日本も政府系ファンド(SWF)を設立せよむ
亀山 良太
自営業
日本経済の沈下を憂慮する1人である私は、年頭1月7-8日に本欄に連載投稿された鈴木淑夫氏の「円と日本経済の沈下(1~2)」を拝読させていただき、深く同感した。GDPの順位も憂慮すべき事態であるが、それより政府の無策ぶりのほうがよほど深刻な問題だろう。
鈴木氏はそれを「お人好しで滑稽な日本」と評したが、その「お人好しで滑稽な日本」のおかげで、現在起こっていることは、「赤字国米国の発展を低金利でファイナンス」した資金によって、日本の株式や不動産が次々とファンドに狙われ、日本の経営者が防戦一方に追い込まれているという、自虐的事実である。ここまでくると、敵に塩どころか爆弾を送っているようなものだ。
昨今、新興国や資源輸出国などの貿易黒字国は、相次いで政府系ファンド(Sovereign Wealth Fund)を設立し、米国債以外の積極的な運用を試みている。つまり、米国のファイナンスに素直に応じない姿勢をみせているのである。
積極的、戦略的な諸外国に比べ、日本は経済政策の立ち遅れが目立つ。まずは日本も早急に政府系ファンドを設立し、世界第2位の外貨準備高を積極的に運用することを望みたい。船が浸水しているのに、黙って浸水を観察している船長はいない。リスクをとって動くしかない。日本にできることはまだまだあるはずである。
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