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2008-06-05 00:00
対アフリカ支援は、総花式ではなく、選択と集中の方式で
四条秀雄
不動産業
政府は、TICADⅣ(アフリカ開発会議)を主催するなど、対アフリカ支援に力を入れていますが、アフリカに対する援助は、総花式ではなく、選択と集中の方式でやらなければなりません。そのことの認識が低いようですので、一言したいと思います。
アジアの開発援助が成功したのは、日本という新興開発国の成長が周辺国を刺激したことが大きいのですから、日本の対アフリカ援助も、この「刺激プロセス」を使うことを考えるべきだと思います。今回のようなアフリカ全体を対象にする全般的な支援は、大国である中国に任せて、日本は2~3カ国を一世代30年かけて開発し、経済的に離陸させることを目指すべきです。それが成功すれば、そのアジア型開発国家モデルで成功したアフリカの一国の存在が他国を刺激して、間接的に日本の援助に対する評価を高めるのではないでしょうか?
私は、特に地政学的に問題が少ない東海岸のタンザニアなどを対象に、重点援助国としてまず農業立国から教育立国・土木立国(つまりインフラ投資)の道を進むよう援助すべきだと思います。成功のモデルを作り出すことが最も効率的で、また日本の開発援助の得意分野であると考えます。
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