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2008-09-04 00:00
グルジア問題を市民の立場から考える
北田徹矢
公務員
グルジア問題について、当フォーラムの伊藤憲一理事長(「百花斉放」2008年8月10日付け掲載第705号および28日付け掲載第721号)ほか、当該国や地域を専門にされている先生方の貴重なお考えを拝読しています。高度な世界の石油問題や、冷戦の再来の危険性について勉強になりました。しかし、ここでは、専門家の見解を離れて、大多数の市民の考えを推測してみたいと思います。グルジアは民主主義国家であり、市民の意見を無視できないと思うからです。
グルジアという馴染みのあまりない国の紛争が報道されていることは、すでにご存知のとおりです。新聞やテレビのニュースからは、家を追われた人や、肉親・友人を戦禍で失くした人の悲しみの表情が映し出されてきております。市民の立場から、彼の地の国民の心情を推し量りますと、石油・天然ガスをめぐる大国同士(米国とロシア)の思惑に翻弄されている、ということになるのではないでしょうか。市民の立場からすれば、国の帰属が何処になるかはもとより大切ですが、それよりも日々の暮らしの保障が第一だからです。安全を保障してくれるより大きな政府(ロシア)があれば、そこに依存したいというのは当然ではないかと思います。
グルジアの北部に隣接した国は大国ロシアです。そういう中でグルジアは、地域から浮いた存在であり、親米です。その国内で、いわば疎外された南オセチア州民からすれば、ロシア側に依存したいという気持ちになるのは当然のことだと思います。今、グルジア政府に必要なことは、なぜ親米政策をとるのか、また南オセチア自治州の帰属がグルジア側にあることが当然だ、ということを世界に対して分かりやすく説明することだと思います。
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