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2008-09-24 00:00
全くの伯仲状態の党首決戦
杉浦正章
政治評論家
まさに最終的な党首決戦の様相である。麻生太郎対小沢一郎の決戦がとりわけ際だつ背景には、耐久年数が限界に来たとも言える政府・与党側が、麻生の個人人気に頼らざるを得ず、民主党も選挙に強い小沢神話に頼るしかないからである。人気と政策上の優劣を、政治ウオッチャー45年の“経験と直感”で数値に出して大胆に分析してみる。麻生67対小沢63という誤差の範囲とも言える伯仲状態にあることが分かった。科学的調査にだけ頼る新聞ではできない分析だ。
まず就任早々のご祝儀相場もあり、国民的な人気は7対3で麻生が有利。官僚の制度疲労に気づかず放置した自民党政治の象徴である後期高齢者医療制度、消えた年金、消した年金、汚染米、政府の無駄遣いでは、小沢40対麻生10で圧倒的に小沢が有利。外交安保面ではインド洋での給油が憲法違反とする稚拙な小沢の主張が災いして、18対2で麻生の圧勝。民主党のばらまき批判では、財源の欠落が責任政党として疑問符を投げかけ、6対4で麻生。補正予算を成立させるという意気込みでは8対2で麻生。財政・経済の知識、能力においては、麻生が圧倒で8対2。消費税問題は両方相打ち10対10。詳しくは、以下の通り。
【国民的人気】明るい麻生の性格が幸いして、人気は世論調査でもリードしており、ここ数か月は続くだろう。小沢はどちらかというと暗い。テレビに映る顔が目をつむって、心臓が痛そうな表情をする。(麻生7対小沢3)
【消費税問題】麻生が3年間は行わない方針を表明、小沢は言及しておらず引き分け。(麻生10対小沢10)
【インド洋給油問題】テロへの戦いに不可欠とする麻生と、憲法違反とする小沢の主張は、論理的に小沢が負ける。(麻生9対小沢1)
【小沢の国連中心外交】小沢を国連至上主義者と批判する麻生の主張が理にかなう。小沢は国連の実態を知らない。日本は国連の管轄下にはない。(麻生9対小沢1)
【後期高齢者医療制度】麻生が急きょ抜本改正を表明したが、小沢は制度撤廃を主張。麻生は先の話なのに対して小沢の方が分かりやすい。麻生側に周知徹底もまだなく僅差で小沢の勝ち(麻生4対小沢6)
【消えた年金問題】一年以上経過しても問題がくすぶっており、麻生が不利(麻生3対小沢7)
【消した年金問題】言語道断の国民無視。麻生も「犯罪行為」としているが、体制側であり弱い。(麻生0対小沢10)
【汚染米問題】農水相、次官が辞任しても、業者との癒着構造批判は収まらない。麻生不利。(麻生2対小沢8)
【民主党のばらまき批判】財源に無理があるという麻生の主張に対し、小沢は節約で賄うと言う。小沢に無理があり、責任政党としての危うさは否めない。(麻生6対小沢4)
【政府の無駄遣い】国土交通省に始まって社会保険庁などの無駄な施設、天下り問題、タクシー帰宅など官僚の無駄遣いを暴いた民主党の努力を背景に、小沢が圧倒的に有利。(麻生1対小沢9)
【補正予算への姿勢】景気対策のために必要とする麻生の主張が通りやすい。小沢は受け身になっている。やはり責任政党かどうかが問題となる。(麻生8対小沢2)
【財政・経済力】実務経済の経験のある麻生の景気対策は、迫力があり、小沢の主張はあいまいもことしている。麻生は会頭だった日本青年会議所(JC)の人脈も多い。(麻生8対小沢2)
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