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2008-09-24 00:00
金融派生商品は保険派生商品でもある
四条秀雄
不動産業
デリバティブというのは、金融派生商品という和訳がついていますが、調べてみると、これはリスクの再配分機能商品というようなことがその本質であるようです。私達一般人が連想するような預貯金や株のようなものとは違います。むしろ、保険の範疇に入るものだと思います。日本人の金融という概念には、増加しそうなものの分配分というようなイメージがあり、保険にも預金概念が混じったような商品が生まれていますが、保険はむしろ、減少しそうなものの負担分というのが本当なのだと思います。日本人は江戸時代から先物取引をやっていましたが、それは専ら、細長い気候の多彩な国土からくる、米の作柄情報の多彩さがもたらした価格発見機能としての利用だったように思われます。保険という概念は、歴史的に無かったのかもしれません。この辺が、どうもデリバティブが理解しにくい原因なのかもしれません。
ただ、金融を対象とした保険というのは、各藩ごとの米の作柄とは違って、各々の情報が独立していないところで行われていますから、保険とか先物とかが本当に馴染むのか、疑問なところがあります。日本は高度成長が終わった経済ですから、預金をしておけば10年で倍になるというようなことはありませんし、じっとしていたら後発国の追い上げでジリ貧になるのが間違いないでしょう。そうなると、M&Aなどを活発に行って、今あるものの組み合わせを変えて、環境の変化に対応するしかありません。ファイナンスと保険の両刀使いで金融を機能させることが必然的に要求されるようになるでしょう。米国の失敗をうまく活かして、情報の独立性に着目し、証券化された金融の活用を図らないといけないのではないでしょうか?
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