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2008-12-18 00:00
ささやかれる「与謝野選挙管理内閣」説
杉浦 正章
政治評論家
1週間くらい前から「与謝野選挙管理内閣」説が永田町に流れている。党実力者と言論人らの会合で出されたという。折から民主党代表・小沢一郎が「超大連立の選挙管理内閣」構想を打ち出しており、その関連で話題になったものとみられる。寸前暗黒の政局とあって、政界何があるか分からないが、可能性は0.5%位の確率であるかも知れないから、念頭に置いておく必要がある。
発生源は、9日夜の元首相・森喜朗、前参院議員会長・青木幹雄、前副総裁・山崎拓、読売新聞グループ本社会長・渡辺恒雄、日本テレビ取締役会議長・氏家斉一郎の会合。麻生に批判的な山崎が入っているから、深刻な話ではあるまい。出席者に近い筋によると、この席では麻生政権の行く末と絡んで、政権が倒れた場合の選択肢に話が及んだようである。小沢の「麻生政権は通常国会で行き詰まり、選挙管理の超大連立政権が出来る」という見通しに関連して、「超大連立となれば候補は誰だ」ということになり、主席者の一人から経財相・与謝野馨の名前が挙げられたという。うなずく空気が強かったという。
メンバーの中で与謝野と一番親しい関係にあるのは渡辺だろう。与謝野が68年に中曽根康弘の秘書になったのは、ほかならぬ渡辺の紹介による。これで政界に出るきっかけを作ったのだ。当時中曽根の事務所に行くと、ワシントン特派員だった渡辺から、与謝野によく手紙が届いていたものだ。かわいがっていたのだ。渡辺と言えば、昨年の自民・民主大連立構想の仕掛け人として記憶に新しいが、「小沢の超大連立」もひょっとしたら渡辺の仕掛けか、という推理が働く。
「超大連立」=「与謝野選挙管理内閣」という構図だ。小沢にとっても、選挙管理内閣で通常国会での早期解散を実現できるなら、悪い話でもあるまい。せいぜい2カ月あまりの政権だが、民主党政権に移行するトランジットと受け取れば、まんざら乗れない話でもあるまい。しかし、自民党内は、跳ね上がりの渡辺喜美と政界再編の中川秀直の動きがほぼ完全に押さえ込まれ、大勢は首相・麻生太郎の下で総選挙に臨む流れとなっている。当然、解散総選挙も麻生の手で断行するという方向だ。したがって「与謝野選挙管理内閣」の可能性を冒頭0.5%の確率としたのはそのためだが、0.5%でもあれば、ウオッチしておく必要はある。
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