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2009-01-07 00:00
バブルだった円安とその崩壊
鈴木 淑夫
元衆議院議員・鈴木政経フォーラム代表
この「百花斉放」が始まった2007年3月以来、私は当時の円安は「バブル」であり、いずれ崩壊すると、この欄で3回も警告して来た。始めは、この程度の円安はバブルではないと反論を寄せた人も居たが、同年9月に「円安バブルの崩壊」が遂に始まったと、この欄に書いて以来、多くの方は納得されたのではないか。
それ程、今日までの円安バブルの崩壊は激しい。実質実効レートで2007年7月のボトムから35%の円高になっている。それでも、1995年のピークよりは25%低い。今回の円安の行き過ぎが始まった2000年頃に比べても、まだ17%低い。勿論相場のことであるから、あとどこ迄円高が進むか分からないが、これで円安バブルの崩壊が終わった、と言い切る自信は私にはない。
この円安バブルは、国の内外に、少なくとも2つの大きな「罪」を作った。海外では、この円安を異常とは思わずにどんどん日本から流出した資金が、米国や西欧の住宅価格のバブル形成に一役買った。その住宅バブルの崩壊で大規模な金融危機が発生し、100年に1度の世界同時不況で世界中の人々が苦しんでいる。
国内では、極端に輸出に偏った日本経済の体質を作り、世界同時不況に伴う輸出の激減で大不況となり、失業者が急増している。この政策責任と、日本が採るべき経済針路については、次回以降に述べるが、興味のある方はhttp://www.suzuki.orgを参照されたい。
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